日本キリスト教団六ツ川教会

7月のお知らせ

新型コロナウィルスへの対応について
新型コロナウィルス感染症の拡大防止を食い止めるため、六ツ川教会は主の御言葉を聞き続けるため、細心の注意を払いながら主日礼拝を行なっております。
しかし、小さな教会堂に大勢の人が集まることは、ウィルス感染の観点からすれば決して好ましいことではありません。発熱、咳、くしゃみなどの症状のある方、新型コロナウィルスの感染により重症化が懸念される方(糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方)、混雑した公共交通機関を使わなければならない方は、くれぐれも無理をなさらないでください。
礼拝に来られる方は以下の点につき、ご協力をお願いいたします。
1. 教会堂に入る際は、手指の消毒とマスクの着用をお願いします。
2. 会堂内の換気をいたしますので、特に気温の低い日は服装での調節をお願いします。
3. 着席の際は、席をひとつ以上空けてください。
4. 礼拝の短縮を行なっております。詳しくは週報をご覧ください。
5. 教会堂での会話は最小限にとどめ、礼拝後はすみやかにお帰りください。

 

日本基督教団六ツ川教会 主任担任教師 桐藤 薫・役員会一同

 

7月第1週の聖日礼拝
7月5日(日)10:30~
説教「目を上げなさい」桐藤 薫 伝道師
聖書 ヨハネによる福音書4章27-38節
(礼拝は毎週ありますが、第一週のみ紹介しています)
このサマリアの女性は、シケムの町で居場所のない日々を過ごしていました。この町から離れたところにあるヤコブの井戸に、しかも暑さの厳しい正午に、わざわざ水に汲みに行っているのは、明らかに人目を避けるためです。5人の男と結婚した過去を持つ彼女は、町の人々から常に冷ややかな視線を送られていたはずです。しかし主は、そのような彼女の背景を知った上で、今、こうして出会っているこの時が、まことの礼拝の時であることを彼女に伝えたのです。
 町から戻ってきた弟子たちは、その様子を見て驚きを隠せませんでした。ユダヤ人とサマリア人は犬猿の仲であり、しかもラビが女性と話すというのは、好ましいことではなかったからです。しかし、彼らは何も言わずに黙ってその様子を見ていました。彼らの彼女に対する差別意識が、彼らをそのようにさせたのかもしれません。彼女が去ったあと、主は弟子たちに「主の食べ物」の秘密を打ち明けます。それは父の御心を行うことであり、それこそが主の原動力なっているのです。その食べ物は今、主によって蒔かれており、収穫の時を待っているのです。それを刈り入れるのは弟子たちです。主はご自身が種を蒔いて育てた畑に、刈り入れのためにいつもすべての人を招いています。サマリアの女性は主と出会い、刈り入れの招きに応じました。しかし弟子たちはその場に居合わせ、招かれているにもかかわらず、彼女への差別意識からその刈り入れに加わろうとしませんでした。彼女へ冷ややかな視線を送っている彼らは、上から目線で彼女を見下していたのではないでしょうか。主はそのような弟子たちの姿を見たので、唐突にこの「主の食べ物」の話をされたのです。そしてこのように言います。「目を上げて畑を見るがよい。」
 このサマリアの女性は、喜びに溢れて水がめを置いてシケムの町に戻り、人々に救い主について伝えました。これまで彼女に対して差別意識を持っていた人々は、彼女の喜びに溢れるその姿に驚き、心を動かされました。そして皆が主のもとにやって来たのです。そのときの彼らは上から目線で彼女を見下すのではなく、共に主の畑を見上げ、刈り入れへの招きに応じる人々へと変えられていました。人を差別することなく、共に主の畑に招かれていることを喜ぶ人が、永遠の命に至る実を刈り入れることができるのです。